子どもたちの勇気
2018年 02月 02日
本日の話題は、この写真にまつわるお話です。
登下校で毎日新柳の前を通る小学校3年生の仲良し女の子2人組がいます。
昨日のこと。
その2人が下校途中にお店に入ってきました。
「どうしたの?」と聞くと。
ちょっとモジモジしながら、
「あの~歩いてる途中の道に穴が開いてて~」
「落ちたら危ないよねってなって~」
「でね、誰かに言おうってなって。」
「ねっ」「ねっ」ってお互い確認し合うようにしながら交互に話してくれます。
「誰に言う?ってなって~」
「郵便局とか、農協とかに入ろうと思ったけど、
なんかちょっと入るのこわいっていうか~」
「どうする?どうする?ってなって」
「そうだ。新柳行こうってなったんだよね~」
「ね~」
だそうです。
そうか、そうなんだね。
一生懸命伝えてくる彼女たちの様子がかわいらしく、
微笑ましく、いじましく。
「危ないから誰かに伝えなきゃ」という必死の思い。
どうしよう?どうしよう?って思いながら、
最終的に意を決してうちに飛び込んだその勇気。
彼女たちのこの行為、
絶対無にできないと思いました。
「じゃ、一緒に見に行こう。連れてってくれる?」
と、2人を伴って現地まで行ってみました。
たしかに!
側溝のふたのすぐ脇という、
とても危ない場所に大きな穴が開いていました。
そこに片足でも落としたら、
小さな子どもならもしかしたら水が流れる溝の中まで落ちてしまうかも。
新雪でもふわっと積もってたら穴自体に気づかずにその上に乗ってしまうかも・・・
「ホントに危ないね。よく教えてくれたね。」
新柳なら知ってる人いっぱいいるし、
だから新柳で言おうって決めたんだろうけど。
でも、それでも入る時はきっとドキドキだったんですよね。
それは、2人の表情から伝わってきました。
そりゃそうだ。
大人に何か伝えるってすごい勇気いりますよ。
じゃあこれから総合事務所に行って「危ない穴が開いてます。」って話しに行こう。
2人を連れて総合事務所へ。
そのドアを通る時もまたドキドキの表情で、
なんかもう!
さて、
今度は私が説明しました。
.......
窓口の人たち。
「よく教えてくれたね。ありがとう。見に行ってみるよ。」
と、彼女たちに声をかけてくれて。
その優しい大人たちの対応に2人も安堵の笑顔を浮かべました。
それが昨日の話です。
で、今日、その現場を通ったら、
この写真の通り。
三角コーンが置いてありました。
ま、当然のことですけど。
でも、今日の登校でこれを見つけたであろう2人。
その様子を想像して、思わずにんまりしてしまいました。
彼女たち、それはそれは嬉しかったでしょう。
自分たちの勇気ある行動の証ですもんね。
その清々しさ、気持ちの良さを知って、
これからもどんどんいろんなことに挑戦してほしいなーと思いました。
そして、そんなことに気付かせてあげるのは、
私たち大人の役目でもありますね。
だから後回しにすることなく、速攻で動いてくれた総合事務所さんの対応、
とても良かったです。
ということで、
子どもの少ない牧区ですが、
こんないい子たちがいるんです!他の子たちもきっとそうです。
と、
牧区の素直で優しい子どもたちをちょっと自慢したくなったお話でした。
あ、それと、
最終的に新柳を頼ってくれたっていうのが、実はとてもうれしい。
つまりは、
子どもたちが私たちを信頼してくれたってことで。
それについてもちょこっと自慢したくなって今日のブログを書きました。
少子高齢化。
ここで暮らす人がどんどん減っていく私たちの地域。
でも逆にそれが、顔見知りどうしで子どもたちのことも見守りやすい。
そんな悪くない一面があったんだ。
と改めて気づかされたできごとでした。
by shinyanagi
| 2018-02-02 23:59
| 牧区のこと